驚異！人と会話できる鳥!!大型インコ（オウム）を飼う秘訣>大型インコ(オウム）と長く良い関係を築くために

本編では、紙数の都合から、人間と大型インコ（オウム）の
コミュニケーションについては、詳しく述べることができませんでした。
それはそれで、大変大きな課題で、動物心理学を駆使した方法を説明する
必要がありますが、それは別の機会に譲り、ここでは、簡単にポイントを指摘するに留めます。

大型インコ（オウム）の寿命は、犬、猫に比べて長いため、
彼らとの付き合いが良好である場合、あなたの人生を豊かなものにします。
しかし、逆に、大型インコ（オウム）とのコミュニケーションの方法を
十分理解していなかったため、お互い不幸なめぐり合わせになるケースも良くあります。
たとえば、成鳥から飼った場合によくあることですが、なかなかなついてくれず、
手乗りを無理強いしたりした際に、その巨大な嘴で噛まれて出血し、
あげくには、体罰を与えて、なつかなくなるといった悪循環です。
その悪循環を直せないため、せっかく飼いはじめたその子を手放したり、
もてあましてしまい、一生、部屋の隅で孤独な生涯を過ごさせたりといった話は
良く聞く話です。

彼らのコミュニケーションの傾向は、動物心理学により解明されなければなりませんが、
多くの経験者からの話しをまとめますと、その原因は、
かれらの抜群の記憶力に負うところが大です。
大型インコ（オウム）は記憶力が抜群で、あなたがその子にした行為を
良きにつけ悪しきにつけ、詳細に記憶しています。
その結果、１の悪い記憶が１０の良い記憶を御破算にしてしまい、
1つの悪い記憶が勝ってしまうのです。
ですから、彼らに体罰を与えるようなことは、たとえ彼らに非があっても、
してはならないと言われています。
修行僧のような忍耐力が必要になる場合もあるようです。

何か、悪いことを言ったり、したりした場合、彼らを無視して、
離れることが効果的です。
彼らの欠点は、寂しがりやなことで、人に相手にされないことが一番の苦痛です。
逆に、良いことをした場合には、大げさに褒めます。
このコントラストで、彼らにも、やっても良いことと、
やってはいけないことの区別ができてきます。
やってはいけないことをしたときに、大きな声で叱ると、やってはいけないことをすると、
相手をしてくれると誤解し、ますますそれを繰り返すようになります。
いけないことをしたときには、まず、無視することです。
例えば、ウンチでどこかを汚した場合、文句を言ったり怒ったりせずに、
ティッシュで拭くだけで、彼等はそれが迷惑をしていると分かってきます。
しまいには、彼らもウンチで汚さないように努力をし始めます。
噛まれて、中々離してくれない場合、彼らの体をたたくのではなく、
籠や、テーブル等を手でたたいて、大きな音を出して驚かせてください。
そうすると、直ぐに噛むのを止めます。
噛むのを止めたら、一言、｢だめ」といって、その場を離れてください。
それを数回繰り返すと、噛むのは良くないことだと分かってきます。